・作者…「藤田吉香」・作品名…「馬」・技法、サイズ…水彩、ペン窓枠27cm×22cm、額55cm×44cm 誤差あります。リズミカルな馬の歩調と同時に静かで気品のある雰囲気を感じられる不思議な作品です。藤田らしい単色の背景で、とても美しい青色です。実際はもう少し明るい青色です。以下引用藤田吉香　福岡県久留米市に生まれる。県立中学明善校を経て、昭和30年東京芸術大学を卒業。同34年国展で国画賞を受賞する。同37年から41年までスペインに留学し、この間ボッシュなどの古典絵画を模写。同42年国画会会員に推挙される。同45年第13回安井賞を受賞、同56年第1回宮本三郎賞を受賞。　単色の背景に花や人物などのモチーフを浮き立たせた画面は、初期ルネッサンス絵画にも通じる静謐な情感をたたえている。　群を抜く描写力と清澄な色彩で「静」でありながら、圧倒する存在感をもつ静物画が多数。また、中央にモチーフを配し単色の背景というシンプルな画面構成であり、抽象画的な感覚も持ちあわせながらも、古典的な技法にもすぐれ各所でその力量を窺うことができる。　昭和の一時代を築いた画家である。