名称：青銅製短剣（ブロンズ・ダガー）出土：イラン・イスラム共和国ルリスタン遺跡 年代：前1000年頃 材質：青銅 直径：21.5cm 用途：戦闘及び死者への副葬品 イランのルリスタン遺跡で見つかった青銅製短剣。本作は、ルリスタン青銅器と呼ばれる古代イランの秘宝である。1929年から突如マーケットに姿を表すようになった。高度な青銅製錬技術で造られており、その特殊な工芸が人々を驚かせた。 柄の部分は朽ちてなくなっている。おそらく、木製の脆い別パーツで造られていたため、現在では失われているのだろう。本作は前1000年頃、今から約3000年前の古代イラン人によって造られた。実際の武器としての機能は十分に持っているが、使用された痕跡がない副葬品も墳墓から見つかっている。 これらはイランの山岳地帯に形成された巨石墓、すなわち、石造の竪穴式墳墓の副葬品として出土する。イラン南西部カスピ海沿岸に位置するルリスタン地方で出土した短剣である。ルリスタン文化は、騎馬民族によって山岳地帯に形成された文化のひとつである。